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Le/LeまたはLe/le型の感染率は85.7%、le/le型では61.5%で、両者は統計学的に有意差を示した(図5)。Se/SeまたはSe/sej型の感染率は71.4%、他方sej/sej型では85.7%で、有意な差は認められなかった(図6)。
5)腸上皮化生粘膜におけるLewis式血液型の免疫組織化学的検討
染色の程度にばらつきはあるものの、Lea−b+型者16例全例で、胃炎を有する体部はLeb抗原がLea抗原よりも優位に染色された(図7)。腸上皮化生の幽門前庭部は、Lea抗原がLeb抗原よりも優位に染色された者8例(図8:図7と同一例)、Lea抗原とLeb抗原がほぼ同等の程度で染色された者5例(図9)、Leb抗原がLea抗原よりも優位に染色された者3例であった。そして幽門前庭部のH.pylori培養陽性率は順に、3/8例(37.5%)、2/5例(40.0%)、1/3例(33.3%)と低率で、一方、体部の培養陽性率は同様の順に5/8例(62.5%)、2/5例(40.0%)、3/3例(100.0%)であった。

 

4 考察
H.pyloriは世界中多くの国で検出が試み

 

 

 

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